僕は会社員から大学職員へ転職しました。
大学職員になる前は、
「楽そう」「夏季休暇長そう」「学生窓口の仕事するんだろうな」
といったことを考えていました。
全然違いました。確かにノルマで詰められたりすることはないですが、言われているほど楽ではないです。
転職前のイメージと転職後のギャップについて、書いていきます。
学生の夏休み中はずっと休み? → 普通に仕事してます
まず、職員の夏季休暇は大学にもよりますが、3日〜1週間程度の所が多いです。
夏季休暇が2〜3週間とかあるのは、一部の超大手私立大学のみで、大半の私立大学や国立大学は民間企業の夏季休暇と似たようなものです。
学生の夏季休暇は1〜2ヶ月なので職員もそれくらい休める、などど安易に考えてはいけません。
学生のバカンス中にも、大学は運営のために実は色々と仕事しているのです。
大学職員の仕事というと、学生窓口が1番に浮かぶと思いますが、実にたくさんの部署があります。
財務部、人事部、総務部、入試、学生支援、留学生支援、就職支援、施設部、広報、情報インフラ部、…どれもなくてはならない重要な部署です。
企業にもある部署も多いですね。
そのため、学生が休暇の期間でも普通に仕事はあります。
学生の夏休み中はずっと休める!と思ってるとギャップに苦しむので、その点は留意したほうがよいです。
大学職員て毎日9時17時で帰れるの? → 時期と部署によりますが、普通に残業もします
よくネットの記事で、大学職員は残業無しのホワイトだ!と書かれていますが、半分嘘で半分本当です。
時期と部署によって残業の有無は異なりますが、普通に残業もします。人員と財源に余裕のある大学でも、部署によっては深夜残業しているそうです。
僕は普段月に10時間も残業しませんが、繁忙期は30〜50時間くらいの残業はありました。
世の中には100時間超の残業をする会社と比較すると全然良いですが、残業ゼロとは思わないほうが無難です。
ノルマなんてないんでしょ?→ほぼありませんが、まれにあります
大学は教育・研究をメインとするため、事務職員はあまりノルマは課されません。
しかし、入試部署などではノルマを課されるケースもあります。
たとえば、志願者を〇〇人まで増やせ!とか、高校での説明会を〇〇回開催しろ!というケースがあるようです。
これは私立大学で発生することが多いです。公立大学や国立大学は一般的に公務員気質が強いので、ノルマが発生するケースは少ないです。
基本的にはノルマで詰められるようなことは発生しませんが、まれにノルマがある大学や部署もあると構えていたほうが無難です。
高い倍率をくぐりぬけられるような優秀な人しか採用されないんでしょ? → いわゆる仕事ができない人もいっぱいいます
大学職員の採用試験は難関で高倍率だと言われています。
僕も内定をいただくまでは、自分の能力やスキルなどなにもないと思っており、大学職員になる自信などありませんでした。
しかし、実際に働いてみて気づいたのですが、優秀な人しか採用されない、なんてことは絶対にありません。
実際に、問題児と言われるような職員もびっくりするほど多いです。
どれくらい問題児かというと、
「まともにビジネスメールが作れない」
「お客様でもある学生に高圧的に接して怒鳴りつける」
「Excelが使えない」
「電話対応がまともにできない」
など、普通に働いていれば新卒社会人で身につくようなことができないのです。
ですので、もしあなたが大学職員として働くにあたり不安があるならば、もう一度やってきたことを振り返ってみてください。
「ビジネスメールが作成できる」
「普通の電話対応ができる」
「ありがとうございます、すみません、といった当たり前のコミュニケーションがとれる」
これくらいできていれば、あとは働いて学んでいけばOKです。
また、仮にそれらが今できていないとしても、「周りから学んでいく素直さ」があれば問題ありません。
そしてもちろん、優秀な職員の方もたくさんいらっしゃいますよ。
ただ、自分の中で大学職員のハードルを上げすぎて挑戦をやめるのはもったいないです。