僕は大学職員として働いていました。
企業で数年働いた後、転職しました。
結論から言うと、不満はあれど後悔はしていません。
大学職員への転職を考えている方、大学職員って実際どうなの?っていう方の参考になれば幸いです。
僕が転職した理由
まず、なぜ僕が転職したかというと、ブラック企業で働くことに嫌気がさしたからです。
固定残業代制の会社で23時まで働いていましたが、その残業代は雀の涙ほどで、いわゆる「定額働かせ放題」の会社でした。
23時までの残業というと、きついですが死ぬほどではないです。
世の中にはもっと過酷で遅くまで働いている人がたくさんいらっしゃいます。
ですが、まず前提として、我々日本人は低額で働きすぎです。
すべての欧米がそうではありませんが、基本的には仕事は定時で帰って良いのです。
残業したら、会社が残業代を払わなければ厳しい罰則があります。
また、有給消化させる義務がある国では、基本的に有給を使ってもらわないと会社が困るので、「もっと有給使え!やすめ!」という風潮になります。
僕は最初、社会人は23時くらいまで働くのは当たり前だと思っていたのですが、周りの友人の会社の話を聞くと、どうやら「普通ではない」ことに気づきました。
こんなに働いているのに、他社で定時帰りしている友人より給料が全然少ない。。。これはおかしい・・
僕の働いている会社は、ブラック企業に分類されるのではないか。。
そして、転職をすることにしたのです。
大学職員は本当にホワイトなの?
ぶっちゃけて言うと、部署によります。
20-22時まで働く部署もあれば、毎日定時で帰る部署もあります。
組織が大きいので、部署の数も多く、その部署の事情によってブラックにもホワイトにもなります。
しかし、全体の傾向としては、ゆっくりとブラックになりつつあります。
少子化で大学の運営も厳しさを増しており、人員削減の波が押し寄せているためです。
例えば、十数年前は7人ほどで回していた担当部署も、今では3人で回していたりします。
皆さん口々に、「こんな人数になると思ってなかった」とおっしゃっています。
業務を工夫したり、個人の業務スキルを身に着けたりしてなんとか乗り切っていますが、もはや大学職員も「まったり」の時代ではありません。
それでも僕が大学職員でそこそこ満足している理由
さて、単純な業務量でいえば、企業も大学も量は多いと思います。
しかし、仕事の質の面では、やはり企業とは違いがあります。
部署にもよりますが、営業のような厳しいノルマを課せられる部署はほぼありません。
そのため、毎日上司に数字で詰められる、というようなストレスはありません。
また、僕が苦手だった「上司や先輩と2人で外回り」といったことがありません。
僕は2人きりで上司と同行、という事がとても苦痛でした。
しかし、大学の仕事ではあまりそのような事はありません。
たま〜に発生しますが、たまにであれば僕も我慢できます。
そして、組織が大きいので、どうしても他部署と協力せざるを得ません。
そのため、まずは成果より人間関係が大事になります。
この人間関係のストレスは大きいですが、基本的には穏やかな人が多いので、体育会系が苦手な人にも過ごしやすいです。
また、少なからず仕事の押し付け合いは発生していますが、「助け合う文化」というのも大学職員の特徴だと思います。
なので、不満も多いですが、「ブラック企業でやってた頃よりはいいな」と思えるので、そこそこ満足して働けておりました。
大学職員は天国ではないが、地獄ではないよ
大学職員を天国だと思って転職すると、「こんなはずじゃなかった…」と思うことになりかねません。
仕事の大変さは、それなりにあります。
ですが、もしあなたが毎日遅くまで働いていたり、社長ではなく誰かのために働きたかったりしたら、大学職員を目指すのはありだと思います。